Chocolat Boosts Motivation
チョコレートの摂取で研究や仕事へのモチベーションを高める 2023.02.21
平成26年に厚生労働省が発表した成長分野などの中小企業に関する「働きやすい・働きがいのある職場づくりに関する調査報告書」によれば、働きやすく働きがいのある職場は、従業員のモチベーションが高く、会社の業績も高い傾向があるという。
働きやすく働きがいがある職場を構築して従業員のモチベーションを高めるためには、「本人の希望ができるかぎり尊重される配置」や「自分の希望に応じ、特定のスキルや知識を学べる研修の実施」などの雇用管理制度の改善も一つの手だが、ちょっとした工夫でも職場のモチベーションを高めることはできる。
その気軽な一例として、休憩時間や仕事の合間にお菓子などの甘いものやコーヒーなどのカフェインを摂取してモチベーションを高める行為がある。その中でも特に身近なチョコレートの摂取にはどんな科学的根拠があるのだろうか?
今回は、作業中にチョコレートを摂取することで、作業課題へのモチベーションが高まることを確認した駒澤大学の研究チームの研究成果をご紹介したい。
なお、本論文は日本感性工学会論文誌/21巻(2022)4号に掲載されたものである。
今回の実験に参加したのは、広島国際大学の医療系学部に所属する成人の学生または研究員の27名で、1ヶ月に2~3回チョコレートを摂取する習慣のある者だ。実験は、モチベーションに関する実験(以下、モチベーション実験)とリラックスに関する実験(以下、リラックス実験)の2つの実験がおこなわれた。
それぞれの実験手順を図1に示す。両者の基本的な手順は同一で、チョコレートの摂取のタイミングだけが異なっている。まず、脳波の測定後、心理評価を実施。5分間作業課題をおこなってもらった後に、心理評価を実施し、脳波を測定。モチベーション実験では、この脳波測定の間にチョコレートを摂取してもらった。その後、心理評価を実施。再び、7分間の作業課題をおこなってもらった後に、心理評価を実施し、脳波を測定。リラックス実験では、こちらのタイミングでチョコレートを摂取してもらった。最後に、心理評価を実施して、実験を終了とした。
図1:実験手順
また、参加者には、日を改めて、チョコレートを摂取しない対照実験に参加してもらった。対照実験は、チョコレートを摂取しない点以外は、全て本実験と同一の手順でおこなわれた。
表1:今回の実験で使用されたチョコレート
本実験 | 市販のミルクチョコレート 4.6g |
---|---|
対照実験 | なし |
季節ごとのこだわりの味をアソートした9個入りと16個入りをラインナップ。
大切な方へのギフトにもオススメです。
昔ながらの製法と職人的な技術を生かし、厳しい品質管理のもとに生まれた最上のチョコレートを是非お楽しみください。